私は今も信用金庫を辞めてよかったと思っている
数年経った今でも、私は信用金庫を辞めてよかったと思っています。
特に良かったと感じているのは、次の二つから離れられたことです。
一つは、営業数字を上げられず上司から叱責され、精神的に参っていた状態から離れられたこと。
もう一つは、営業中に熱中症や悪天候による事故の危険を感じる働き方から離れられたことです。
一番大きかったのは精神的に楽になったこと
数年経った今でも、辞めてよかったと思う最大の理由は、精神的に安定していることです。
信用金庫時代、私は出社すると上司に怯えている状態でした。休日も仕事のことを考えて心が休まらず、当時、精神科を受診したところ抑うつ状態と診断された時期もありました。
この時期の経験については「信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したこと」で詳しく触れているため、ここでは簡単に触れるにとどめます。
転職後は、上司に怯えることがなくなり、休日も普通に過ごせるようになりました。
私にとっては、このメンタル面が楽になったことが何より大きな変化でした。
上司に普通に相談できるだけで「前と違う」と感じた
信用金庫時代、私は上司に声をかけること自体が非常に億劫でした。
報告や相談をしても、最後には営業数字の話になり、仕事ぶりを厳しく否定されるような言葉を受けることが多く、強いプレッシャーを感じていました。
これは私が当時受け持っていた上司との関係の話であり、信用金庫全体の文化として一般化するつもりはありません。
また、当時の私は、普段は十分に助けてもらえていないと感じることがありました。
現在の上司は温厚で、仕事がうまくいかないときも「なぜうまくいかないのか」を一緒に考え、改善策も一緒に検討してくれます。
私が今の職場で感じている限りでは、個人の能力だけを責めるのではなく、原因を整理し、個人の能力に依存しすぎないよう仕組みで改善しようとする傾向があります。
これは私の現在の職場での実感であり、「IT業界はそういう文化だ」と一般化するつもりはありません。
転職先で上司に普通に相談できたときは、辞めてよかったと最初に実感した瞬間の一つでした。
外回りの負担から離れられたことも大きかった
現在はデスクワーク中心の仕事をしており、営業中のような熱中症や悪天候による事故のリスクをほとんど感じなくなりました。
雨の日に外回りをしなくてよいと感じた瞬間も、辞めてよかったと最初に実感した瞬間の一つです。
ただし、これは私自身の現在の仕事内容と信用金庫時代の営業を比較した実感であり、「デスクワークには事故リスクがない」「IT業界は安全だ」と一般化するつもりはありません。
給与面だけは惜しいと思うことがある
辞めたことで惜しいと感じるものを強いて挙げるなら、給与面です。
最近、以前勤めていた信用金庫の採用情報を見て、給与面で少し惜しい気持ちになったことがあります。
ただし、採用情報の給与が上がっていたとしても、既存の在職者の給与も同じように上がっているかどうかは私には分かりません。
そのため、「もし既存職員の給与も上がっているなら、続けていればそれなりの給与をもらえたかもしれない」と思うことはあります。
ただし、これは完全に仮定の話です。「続けていれば給与が上がっていた」と断定できる根拠は私にはありません。
それでも「続けていれば」は仮定にすぎない
給与面を惜しいと感じることはあっても、「辞めてよかった」という結論は変わりません。
理由は、給与が上がるかもしれないという話は、あくまで「続けられていれば」という仮定の上に成り立っているからです。
当時の私は限界を感じており、給与が上がる局面まで働き続けることは難しかったと思っています。
信用金庫時代、「続けていればそのうち楽になるかもしれない」と期待していた時期はありませんでした。
当時は余裕がなく、目の前の一日一日をこなすことで精一杯でした。
辞めた後が楽だったわけではない
辞めたらすぐに楽になったわけではありません。
辞めた後に大変だったのは、新しい仕事をゼロから覚えることでした。
初めてやる仕事、初めて聞く言葉、毎日の勉強が必要で、当時は苦労しました。
一から仕事を教えてくれた転職先の上司には、今も非常に感謝しています。
転職前、私はエンジニアに対して「あまりコミュニケーションが得意ではなさそう」という先入観を持っていました。
これは私の勝手なイメージでした。
実際に入社してみると、今の職場では優しく、普通にコミュニケーションを取れる人が多く、前職で私と似たようなつらい経験をして転職してきた人から優しく接してもらったとも感じています。
ただし、これも私の現在の職場での経験であり、エンジニア全体に当てはまる話として一般化するつもりはありません。
当時は全部を自分の能力不足だと思っていた
当時は数字が上がらない原因を自分の能力不足だと考えていました。
当時の感覚を例えるなら、「魚の釣り方を知らないのに、魚を釣らなければならない状態」に近いものでした。
ただ、今振り返ると、渉外に出て間もなかったことに加え、引き継ぎ時点の案件状況や担当エリアの競争環境も重なっていました。
私にはかなり厳しい条件だったと感じています。
今振り返ると、環境の影響も大きかったと感じる
転職後、距離を置いて振り返ると、「自分の能力だけで片づけられる状況ではなかった」と感じています。
当時、上司に環境面の難しさを相談しても、「その状況でも数字を上げる方法を考えろ」という趣旨の返答が中心でした。
当時の自分に伝えるとしたら、「自分だけでは変えにくい条件が重なっているなら、環境を変えることも現状を変える方法の一つだ」ということです。
ただし、これは「必ず辞めるべきだ」ということではありません。
つらい状況にいるとき、すべてを自分の能力不足だと思わなくてよい場合もある、という私の考えです。
読者一人ひとりの状況がどうなのかは、私には断定できません。
辞めてよかったと思うのは「働き続けられる環境」に移れたから
私が「信用金庫を辞めてよかった」と感じている理由を一言で表すなら、「働き続けられる環境に移れたから」です。
給与よりも、安心して働ける環境の方が、少なくとも私にとっては重要でした。
現状を変えるには、退職に限らず何か行動する必要がある
辞めたら楽になるかどうかは、私にも分かりません。
ただ、行動しなければ現状は変わらないとも思っています。
楽になる方向へ進みたいのであれば、何かしらの行動が必要になるはずです。
その行動は、退職だけとは限りません。
誰かに相談すること、異動を検討すること、転職活動を始めてみること、休むことを検討することも、現状を変えるための行動の一つだと私は考えています。
辞める前にどんな選択肢があるかを整理したい方は「信用金庫を辞めたいと感じたら|私が辞める前に考えた選択肢」、
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