転職前は「信用金庫からの転職は難しい」と思っていた
転職活動を始める前、私は「信用金庫から未経験の業界への転職は難しい」と考えていました。
理由は、信用金庫で得られる経験やスキルは信用金庫業界の中でしか通用しないのではないかと感じていたためです。全く経験のない業界に応募しても、自分のこれまでの経験が評価されないのではないかという不安がありました。
実際には書類選考より志望動機作りの方が難しかった
実際に転職活動を始めてみると、私は未経験歓迎の求人を中心に応募していたこともあり、書類選考で落とされることは少なかった記憶があります。
正確な件数までは覚えていませんが、少なかったと思います。面接でも、「金融以外の経験がないこと」を特に指摘された記憶はありません。
逆に、信用金庫出身という経歴から、面接で「真面目な人」という印象を持たれたと感じたことがありました。
ただし、これは私が受けた面接での一つの経験であり、「信用金庫出身者は真面目だと評価される」と一般化するつもりはありません。
私にとって転職活動の中で一番難しかったのは、志望動機を作ることでした。
自分のこれまでの経験、なぜIT業界なのか、なぜその企業なのか、入社後に何をしたいのか、という要素を一貫性のある形でつなげることが難しく、最初はうまく作れませんでした。
私自身、言葉をまとめたり整理したりすることが苦手だと感じていたため、転職エージェントに添削してもらいながら少しずつ形にしていきました。
第三者に見てもらえたことは私にとって良かったと感じていますが、「転職エージェントを使えば志望動機が完成する」「使えば転職できる」ということを言いたいわけではありません。
未経験だから応募しなかった求人もあった
未経験だったため、実務経験○年以上、特定言語の経験必須、即戦力前提、ポートフォリオ必須といった条件のついた求人には応募しませんでした。
これは、応募すれば必ず落ちるということではなく、私自身が「これは自分には難しい」と判断して応募対象から外していたという事実です。
年収が下がることへの不安もあった
内定をもらうまでの大きな不安は二つありました。
一つは年収が大きく下がるのではないかということ、もう一つはITの仕事についていけるのかということです。
年収については、私が実際に他にもらった内定の中に、前職より年収が100万円近く下がる条件のものがありました。
そのため、「他の企業でも同じくらい下がるのではないか」という不安がありました。
これはあくまで私が受けた1社の実例であり、「未経験転職では年収が100万円下がる」と一般化するつもりはありません。
本当に難しかったのは入社後だった
ITについていけるかという不安の具体的な中身は、プログラミングが理解できないのではないか、周囲の会話についていけないのではないか、技術用語が分からないのではないか、仕事の進め方が分からないのではないか、というものでした。
実際に転職してみると、この四つすべてで、私はおよそ1年ほど苦労しました。
仕事のやり方にも技術用語にも慣れていなかったため、知らない単語を調べて理解するという毎日が続きました。
ただし、これは私自身の経験であり、「未経験者は必ず1年苦労する」ということを言いたいわけではありません。
知らないことを毎日調べる日々が続いた
入社後に特に大変だったのは、周囲より知識がなく質問することが多かったこと、毎日知らない言葉を調べ続けたこと、成果を出せるまでに時間がかかったことでした。
転職できるかどうかを考えていた段階では想像できていなかった大変さだったと感じています。
それでも転職を後悔したことはなかった
これだけ苦労した時期がありながらも、「信用金庫に戻りたい」「転職しなければよかった」と思ったことはありませんでした。
大変だったことと、転職を後悔したことは、私の中では別の話です。
信用金庫経験がそのまま通用した実感はない
転職前、私は「信用金庫の経験は他業界では通用しないのではないか」と考えていました。
転職してみて、信用金庫で身につけた専門知識や業務経験そのものが、そのままITの仕事で使えたとはっきり実感できるものは、今のところ特にありません。
一方で、仕事の中で身についた習慣など、結果的に役立ったと感じているものはあります。
無理に「信用金庫の経験は必ず活きる」と結論づけるつもりはありません。
信用金庫での経験と転職後に活きた・活きなかった点について詳しくは、「信用金庫から異業種へ転職できる?私がエンジニア転職で感じた活かせる経験と足りなかったもの」で扱っているため、ここでは深く触れません。
転職活動では「これから学べること」を自分なりに伝えた
一方で、転職活動では、顧客の困りごとに対して動画活用を提案した保育園での経験を、課題解決力のポテンシャルを示す材料として使いました。
この経験の詳細は、「信用金庫からの転職で活かせるスキルは?実績がなかった私が強みを見つけた方法」で扱っているため、ここでは簡単な紹介にとどめます。
また、自主的にプログラミング言語を勉強していたことも面接で話しました。
それによって、未経験でも学び続ける姿勢や、入社後も勉強しながら仕事に慣れていく意欲を、自分なりに伝えたつもりです。
ただし、採用側が実際にこれをどう評価したかは分かりません。あくまで私がそうアピールしたという事実です。
保育園での経験を、実際の出来事にもとづいて整理して話せたことも、転職活動の中で良かったと感じています。
私が応募した未経験歓迎の求人では、過去の経験だけでなく、なぜその仕事をしたいのか、これから学んでいけるかを伝えることも重要だと感じました。
信用金庫からの転職が難しいか考える前に確認したいこと
当時の自分に伝えるとしたら、「未経験業界に転職すること自体は、想像していたほど難しくなかった。ただし、入社後は新しい経験を一から積み直すことになるため、慣れるまでは大変だと認識しておいた方がいい」という感覚です。
そのうえで、読者に一番伝えたいのは、「難しいかどうかを考える前に、本当にその業界へ行きたい理由があるかを確認した方がいい」ということです。
理由は、入社後にまた初心者として学び直す期間があるためです。
今の仕事を離れたいという気持ちが出発点でも、そのうえで「なぜ次はその業界なのか」を自分なりに整理しておくことが大切だと私は考えています。
難しさを理由に立ち止まる前に、行きたい理由を整理してみる
信用金庫からの転職は、少なくとも私の場合、想像していたほど難しいものではありませんでした。
ただし、志望動機を一貫した形で作ること、入社後に初心者として新しい経験を積み直すことには、それぞれ別の難しさがありました。
これから転職を考える方は、「難しいかどうか」だけでなく、「なぜその業界へ行きたいのか」を自分の言葉で整理してみてください。
転職を考え始めたときの全体的な整理を知りたい方は「信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したこと」、
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