カテゴリー: 信用金庫の悩み

信用金庫で働く中で感じやすい、仕事のきつさやノルマ、辞めたい気持ちについて、私自身の経験をもとに整理しています。

  • 信用金庫の仕事はきつい?私が実際につらかったことと、続けるのが難しいと感じた理由

    私は信用金庫で働いていた時期に、はっきり「きつい」と感じていました。

    この記事では、何がきつかったのかを、私の経験の範囲で整理します。

    すべて私が勤めていた支店での話で、信用金庫全体に当てはまる話ではありません。

    私が一番きつかったのは「数字」と「上司」だった

    先に結論を書くと、私が一番きついと感じていたのは、数字へのプレッシャーと上司からの叱責でした。

    ここは別の記事で詳しく書いているため、この記事では要点だけにとどめます。

    詳しくは、信用金庫のノルマがつらいと感じた私の実体験|数字が取れないときに苦しかったことをご覧ください。

    ただ、きつさはそれだけではなかった

    振り返ると、きつかったのは数字と上司だけではありませんでした。

    数字の話に隠れて見えにくいのですが、日々の事務量や外回りの負担も、私には大きなものでした。

    以下、順に書きます。

    広い営業エリアで、外回りだけでも時間がかかった

    私の担当営業エリアは広く、移動は原付でした。

    走行距離が長く、1件1件の訪問の間の移動だけでも時間がかかります。そのぶん、外回りに出ている時間が長くなっていました。

    外に出ている時間が長いということは、その間は店内の事務作業ができないということでもあります。

    帰店後は大量の預かり物と事務処理が待っていた

    私は顧客から「預かり物」を受け取る機会が多くありました。

    顧客から預かった書類を整理して、預金係に処理を依頼します。

    書類が揃っていなかったり、必要事項の記載や印鑑に不備があったりすると、処理は進められません。

    金融機関として、正確な事務処理が必要であること自体は当然だと思っています。

    ただ、私にとっては次のことが同時に重なっていたのがきつかったです。

    • 外回りの時間が長い
    • 預かり物が多い
    • 帰店後の事務処理には正確さが求められる
    • そのうえ、営業の数字も取らなければならない

    一つひとつは仕事として必要なことでも、それらが同時に乗ってくると、私には負担が大きく感じられました。

    月末の預かり物と稟議書の期限が重なると特にきつかった

    月末になると、預かり物が増えることがありました。

    その時期に、稟議書の作成期限が重なることもありました。

    帰店した夕方、大量の預かり物を確認しながら、

    「これ、本当に終わるのか?」

    と思ったことがあります。

    これは、当時の私の正直な実感でした。

    書類不備があると、顧客への再訪まで必要になった

    書類に不備があると、次のような流れになることがありました。

    • 預金係から差し戻される
    • 顧客に電話をする
    • もう一度、原付で訪問する
    • 私の側では直せない部分は、顧客に対応してもらう必要がある
    • その分、ほかの事務作業も遅れる

    不備そのものは、確認が必要な書類である以上、起こりうることだと思います。

    ただ、一つの不備が電話・再訪・ほかの作業の遅れにつながっていくため、私には時間的な余裕が残りにくく感じられました。

    ミスできない緊張も大きかった

    こうした流れがあるため、**「間違えたらまずい」**という緊張を強く感じていました。

    書類不備は、上司からの叱責、顧客への再連絡、再訪、時間のロスにつながります。

    正確さへのプレッシャーが、常に頭のどこかにありました。

    実際に書類不備があったとき、上司から、

    「何度も確認したのか」

    「こういうミスをしていると、仕事が雑だと私にも顧客にも思われるのではないか」

    という趣旨のことを言われたことがあります。

    その日はすでに20時ごろでした。

    翌朝一番に、印鑑を1つもらうためだけに顧客先へ再訪しました。

    ミスをすると強く責められるように感じ、「間違えてはいけない」という緊張が強かった、というのが当時の私の感覚です。

    上司がどういうつもりで言ったのかは、私には分かりません。

    ただ、確認を徹底しきれなかった点は、私自身の振り返りとして残っています。

    電子稟議があっても、紙で作ることがあった

    稟議書の作成も、私には負担でした。

    私の支店には、電子稟議の仕組み自体はありました。

    ただ、支店長が紙でないと押印してくれなかったため、私は時間がかかっても紙で稟議書を作成していました。

    これは、私の支店での運用です。

    ほかの支店や、ほかの信用金庫がどうなっているかは私には分かりません。

    夏の暑さで、運転中に意識が朦朧としたことがある

    外回りでは、夏の暑さが非常に厳しかったです。

    私は移動距離が長く、日光にさらされる時間も比較的長かったと感じています。

    あるとき、原付を運転中に意識が朦朧としてしまい、近くの商業施設へ避難したことがあります。

    私自身は、熱中症に近い状態だったのではないかと感じています。

    ただ、医療機関で診断を受けたわけではないため、熱中症だったと断定はできません。

    運転中に意識が遠のくというのは、私にとって安全面で怖い経験でした。

    雪と凍結路面の中、原付で顧客先へ向かったこともある

    冬には、こんな経験もありました。

    雪が降っている日に、顧客から呼ばれたのです。

    路面は凍結していました。

    私の支店では本来、雪が降っている、路面が凍結しているような時間帯は、原付での外回りを控える方針でした。

    しかしその日は、顧客が呼んでいるので行くように、と支店長と上司から言われ、原付で向かいました。

    向かう間は、

    「スリップするのではないか」

    と非常に不安でした。

    幸い事故にはなりませんでしたが、怖い経験として残っています。

    これは、私の支店で起きた、ある一日の出来事です。

    ほかの支店や信用金庫全体が同じだと言いたいわけではありません。

    また、指示した側にどういう事情があったのかは、私には分かりません。

    複数の負担が重なること自体がきつかった

    ここまで書いてきたことは、一つひとつを取り出せば、仕事として避けられないものもあると思います。

    私がきついと感じたのは、それらが同時に重なっていたことでした。

    数字へのプレッシャー、長い外回り、大量の預かり物、稟議書の期限、ミスへの緊張、暑さや雪道での移動。

    どれか一つなら耐えられても、重なると、休まる時間が残りにくくなります。

    振り返ってみても、一つだけ選ぶなら、やはり私にとって一番きつかったのは、数字へのプレッシャーと上司からの叱責です。

    ただ、それ以外の負担がなければ、もう少し違う受け止め方ができたのかもしれない、とも思います。

    それでも、勉強になったことはあった

    つらいことばかりを書いてきましたが、勉強になった点もありました。

    私は、規模は大きくない企業が中心でしたが、会社の決算書を見る機会がありました。

    会社がどういうところにお金を使っているのかを知る機会があったことは、私にとっては勉強になったと感じています。

    ただ、これは私の担当や環境での経験です。

    「信用金庫で働けば決算分析の力が身につく」と言いたいわけではありません。

    体調面の不調や安全面への不安が続くなら、環境を見直していい

    今の私が、当時の自分に伝えたいのは、

    「数字だけでなく、事務量や移動の負担も立派な負担だった」

    ということです。

    数字がきついことだけが「きつい」ではありません。

    事務が多いこと、移動が長いこと、暑さや雪道で安全面に不安があること、間違えられない緊張が続くことも、きつさとして受け止めていいと思います。

    そうした負担が積み重なり、体調面の不調が続いたり、安全面に強い不安を感じたりしているなら、同じ働き方を続けるべきか一度見直してもよいと、私は考えています。

    自分に合わない働き方なら、環境を変えることも選択肢の一つです。

    環境を変える方法は、退職だけではありません。

    たとえば、次のようなものがあり得ると思います。

    • 周囲に相談する
    • 担当や部署の変更を考える
    • 異動を希望する
    • 休む
    • 転職を検討する

    つらいなら必ず辞めるべき、ということではありません。

    私は最終的に環境を変える選択をしましたが、それが誰にとっても正解だとは思っていません。

    辞めることを考え始めた段階の整理は、信用金庫を辞めたいと感じたら|私が辞める前に考えた選択肢に書いています。

    次に読む記事

    信用金庫のノルマがつらいと感じた私の実体験

    数字へのプレッシャーが特につらい場合は、私が実際に感じていた負担を詳しくまとめています。

    → 信用金庫のノルマがつらいと感じた私の実体験

    信用金庫を辞めたいと感じたら

    仕事のきつさから辞めることまで考えている場合は、次にこちらを読んでみてください。

    → 信用金庫を辞めたいと感じたら

    転職を考えたときに整理したことは、信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したことにまとめています。

    今の状況を整理したいときの参考にしてください。

  • 信用金庫のノルマがつらいと感じた私の実体験|数字が取れないときに苦しかったこと

    私の勤務先では「ノルマ」ではなく「目標」だった

    私が勤めていた信用金庫では、正式名称は「ノルマ」ではなく「目標」でした。

    ただし、達成できなかったときの上司からの追及は厳しく、私には実質的にノルマのように感じられました。

    この記事では、正式名称としての「目標」と、私が実際に受けた感覚としての「実質ノルマ」を分けて書いていきます。

    以下はすべて、私の勤務先や担当エリアでの体験です。信用金庫全体に当てはまるとは限りません。

    渉外係3か月目の月末に、初めて強くつらいと感じた

    私が初めて「目標がつらい」と強く感じたのは、渉外係になって約3か月後の月末でした。

    上司へ営業報告をしたときのことです。

    渉外係になってから、私は融資を1件も取れていませんでした。そのとき上司から、

    「いつまでもお客様気分でいられると思うなよ」
    「いつ数字とるんだ?」
    「お前が取らなかったら、個人目標を達成している仲間が支店の数字のためにお前の分も数字を取らないといけない」

    という趣旨の言葉を受けました。

    実際にこのような言葉を受けたことは、はっきりと覚えています。

    融資・投資信託・定期預金・保険・クレジットカードに個人目標があった

    私の勤務先では、主に次の5項目に個人目標が設定されていました。

    • 融資
    • 投資信託
    • 定期預金
    • 保険
    • クレジットカード

    ほかにも細かい項目はありましたが、大きな柱はこの5つでした。

    一番つらかったのは融資だった

    このなかで、私が一番つらいと感じていたのは融資でした。

    理由は一つではなく、いくつかの条件が重なっていたと感じています。

    数字が取れない理由には、自分では変えにくい条件もあった

    私が渉外係になる前、前任者はコロナ期の無利子融資を担当顧客にかなり実施していました。

    そのため、私が引き継いだころには、既存顧客の融資需要が薄いと感じていました。

    需要が完全になかったわけではなく、あくまで私の体感としてそう感じていた、ということです。

    融資を依頼してくる企業のなかには、私の認識では融資が難しいと感じる先もありました。

    一方で、私が貸し出したいと感じる先はむしろ資金に余力があり、「お金を返したい」という話になることもありました。

    融資を依頼してくる会社がすべて難しい先だった、というわけではありません。

    担当エリアも難しい条件の一つだったと感じています。

    私の営業先は、他の金融機関の大きな支店のメイン営業エリアと重なっており、競争が強いと感じていました。

    また、担当エリアは自分の支店から物理的にも遠い場所でした。

    一番近い顧客でも原付で片道約20分かかり、顧客の要望によっては、雑用のために片道約1時間かかる事務所まで出向くこともありました。

    同期との飲み会で、同期の支店は自分の信用金庫のメイン営業エリアであり、「自分が営業しなくても融資の依頼が来ることがある」という話を聞いたことがあります。

    私はそのとき、営業エリアの違いでここまで差があるのかと感じました。

    これはあくまで同期本人の発言と、それに対する私の受け止めであり、客観的な支店間の比較として断定できるものではありません。

    私は、需要・営業エリア・物理的な距離という、自分では変えにくい条件が重なっていたと感じています。

    それでも次第に「全部自分のせい」と思うようになった

    当時の私は、こうした外部条件の影響もあると感じていました。

    しかし、上司からは外部条件への配慮はなく、数字が取れない要因について、私の能力や人格に問題があるという趣旨の指摘を受け続けました。

    その結果、私は徐々に、

    「数字が取れないのは全部自分のせいだ」

    と考えるようになっていきました。

    これが当時の上司の評価が正しかったということを意味するわけではありませんし、上司が意図的に私を追い込もうとしていたかどうかも、私には分かりません。

    営業方法にも改善余地があったと今は思う

    一方で、当時からすべてを環境のせいにしていたわけではありません。

    私は上司に営業方法を相談したことがあります。

    しかし、「自分で考えろ」と言われたため、私は営業のやり方を具体的に教えてもらえなかったと感じています。

    これは私が上司に相談したときの経験です。

    その結果、私は訪問先で、

    「融資の需要はありませんか?」

    と直接的に聞くことを繰り返していました。

    今振り返ると、工夫が足りなかった部分があり、数字が取れなかったのも当然だったと感じる部分があります。

    今振り返ると、融資需要を直接聞くよりも、顧客の困りごとを聞き、その解決策を考えるなかで資金需要を見つけるやり方もあったのではないかと考えています。

    これは私自身の振り返りであり、「課題解決型の営業が正解だ」と一般化するつもりはありません。

    成績が見える環境と、同僚への負担が罪悪感につながった

    私の勤務先では、個人ごとの成績表・一覧が融資係のエリアに大きく掲示されており、誰がどれだけ数字を上げているかを職員が一目で確認できる状態でした。

    私の目標未達分については、上司や支店長が、すでに自分の個人目標を達成している同僚に対して、支店の数字のために私の分まで追加でやってほしい、という趣旨の依頼をしていました。

    これは私の席からも聞こえる状況でした。

    私はその様子を見聞きして、非常に心苦しく感じていました。

    上司が意図的に私に聞こえるようにしていたかどうかは、私には分かりません。

    その後、上司から、

    「お前が数字を取れないから同僚が余分に数字をやらないといけない」

    という趣旨の言葉を受けました。

    私は、

    • 個人目標を達成できない
    • 支店の数字にも貢献できない
    • 同僚に負担をかける

    という罪悪感を強く持つようになりました。

    「数字を取れない自分には価値がない」と感じるようになった

    その結果、私は、

    「数字を取れない自分には価値がないように感じる」
    「自分は働いている意味があるのだろうか」

    と思うようになっていきました。

    さらに上司からは、

    「数字を取ってこないのに給料が払われているなら、会社にとってお前はコストでしかない」

    という趣旨の厳しい言葉を受けたこともあります。

    体調や睡眠にまで影響が出た

    数字が取れない状態が続くなかで、私には精神面・体調面の変化が出ていました。

    平日の仕事中に下痢や腹痛が頻繁にあり、訪問先でトイレを借りることもありました。

    夜は数字のことや上司から言われた言葉を繰り返し思い出し、寝つきにくいこともありました。

    休日も仕事のことばかり考えてしまい、金曜日の夜も、休みが来る安堵感より、また月曜日が来る憂うつ感のほうが大きく感じられました。

    目標や数字のことが頭から離れず、精神的にも体調的にも休まる時間が少なかったと感じています。

    「ノルマが原因で病気になった」と断定するつもりはありません。

    ただ、数字へのプレッシャーや上司とのやり取りが続くなかで、私にはこうした状態が続いていました。

    目標達成より先に環境を見直していい

    最終的に私が「環境を変えたほうがいい」と考える大きなきっかけになったのは、体調への影響が続いたことでした。

    私は、

    「仕事に慣れるのが先か、体調を崩して働くのが難しくなるのが先か」

    を考えたとき、後者になる気がしました。

    今、当時の自分に一番伝えたいのは、

    「体調に影響が出ているなら、目標達成より先に環境を見直していい」

    ということです。

    これは「つらいなら絶対に辞めろ」という意味ではありません。

    誰かに相談すること、異動を検討すること、休むこと、転職を検討することも、環境を見直すための選択肢の一つだと私は考えています。

    数字だけでなく、自分が働き続けられる状態かも考える

    数字が取れないつらさの背景には、営業エリアや需要といった自分では変えにくい条件と、営業方法など自分で見直せる部分の両方があると、私は今振り返って感じています。

    ただし、体調面の不調まで続いているなら、まずは環境そのものを見直すことを考えてよいと思います。

    「辞めたい」と感じ始めた段階の方は、[信用金庫を辞めたいと感じたら|私が辞める前に考えた選択肢]も参考にしてください。

    転職という選択肢を具体的に考えたい方は、[信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したこと]もあわせて読んでみてください。

    次に読む記事

    信用金庫を辞めたいと感じたら

    ノルマや数字のプレッシャーから、仕事を続けるか迷っている人向けに、私が辞めたいと感じたときの考えをまとめています。

    → 信用金庫を辞めたいと感じたら

  • 信用金庫を辞めてよかった?数年経った今も後悔していない理由

    私は今も信用金庫を辞めてよかったと思っている

    数年経った今でも、私は信用金庫を辞めてよかったと思っています。

    特に良かったと感じているのは、次の二つから離れられたことです。

    一つは、営業数字を上げられず上司から叱責され、精神的に参っていた状態から離れられたこと。

    もう一つは、営業中に熱中症や悪天候による事故の危険を感じる働き方から離れられたことです。

    一番大きかったのは精神的に楽になったこと

    数年経った今でも、辞めてよかったと思う最大の理由は、精神的に安定していることです。

    信用金庫時代、私は出社すると上司に怯えている状態でした。休日も仕事のことを考えて心が休まらず、当時、精神科を受診したところ抑うつ状態と診断された時期もありました。

    この時期の経験については「信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したこと」で詳しく触れているため、ここでは簡単に触れるにとどめます。

    転職後は、上司に怯えることがなくなり、休日も普通に過ごせるようになりました。

    私にとっては、このメンタル面が楽になったことが何より大きな変化でした。

    上司に普通に相談できるだけで「前と違う」と感じた

    信用金庫時代、私は上司に声をかけること自体が非常に億劫でした。

    報告や相談をしても、最後には営業数字の話になり、仕事ぶりを厳しく否定されるような言葉を受けることが多く、強いプレッシャーを感じていました。

    これは私が当時受け持っていた上司との関係の話であり、信用金庫全体の文化として一般化するつもりはありません。

    また、当時の私は、普段は十分に助けてもらえていないと感じることがありました。

    現在の上司は温厚で、仕事がうまくいかないときも「なぜうまくいかないのか」を一緒に考え、改善策も一緒に検討してくれます。

    私が今の職場で感じている限りでは、個人の能力だけを責めるのではなく、原因を整理し、個人の能力に依存しすぎないよう仕組みで改善しようとする傾向があります。

    これは私の現在の職場での実感であり、「IT業界はそういう文化だ」と一般化するつもりはありません。

    転職先で上司に普通に相談できたときは、辞めてよかったと最初に実感した瞬間の一つでした。

    外回りの負担から離れられたことも大きかった

    現在はデスクワーク中心の仕事をしており、営業中のような熱中症や悪天候による事故のリスクをほとんど感じなくなりました。

    雨の日に外回りをしなくてよいと感じた瞬間も、辞めてよかったと最初に実感した瞬間の一つです。

    ただし、これは私自身の現在の仕事内容と信用金庫時代の営業を比較した実感であり、「デスクワークには事故リスクがない」「IT業界は安全だ」と一般化するつもりはありません。

    給与面だけは惜しいと思うことがある

    辞めたことで惜しいと感じるものを強いて挙げるなら、給与面です。

    最近、以前勤めていた信用金庫の採用情報を見て、給与面で少し惜しい気持ちになったことがあります。

    ただし、採用情報の給与が上がっていたとしても、既存の在職者の給与も同じように上がっているかどうかは私には分かりません。

    そのため、「もし既存職員の給与も上がっているなら、続けていればそれなりの給与をもらえたかもしれない」と思うことはあります。

    ただし、これは完全に仮定の話です。「続けていれば給与が上がっていた」と断定できる根拠は私にはありません。

    それでも「続けていれば」は仮定にすぎない

    給与面を惜しいと感じることはあっても、「辞めてよかった」という結論は変わりません。

    理由は、給与が上がるかもしれないという話は、あくまで「続けられていれば」という仮定の上に成り立っているからです。

    当時の私は限界を感じており、給与が上がる局面まで働き続けることは難しかったと思っています。

    信用金庫時代、「続けていればそのうち楽になるかもしれない」と期待していた時期はありませんでした。

    当時は余裕がなく、目の前の一日一日をこなすことで精一杯でした。

    辞めた後が楽だったわけではない

    辞めたらすぐに楽になったわけではありません。

    辞めた後に大変だったのは、新しい仕事をゼロから覚えることでした。

    初めてやる仕事、初めて聞く言葉、毎日の勉強が必要で、当時は苦労しました。

    一から仕事を教えてくれた転職先の上司には、今も非常に感謝しています。

    転職前、私はエンジニアに対して「あまりコミュニケーションが得意ではなさそう」という先入観を持っていました。

    これは私の勝手なイメージでした。

    実際に入社してみると、今の職場では優しく、普通にコミュニケーションを取れる人が多く、前職で私と似たようなつらい経験をして転職してきた人から優しく接してもらったとも感じています。

    ただし、これも私の現在の職場での経験であり、エンジニア全体に当てはまる話として一般化するつもりはありません。

    当時は全部を自分の能力不足だと思っていた

    当時は数字が上がらない原因を自分の能力不足だと考えていました。

    当時の感覚を例えるなら、「魚の釣り方を知らないのに、魚を釣らなければならない状態」に近いものでした。

    ただ、今振り返ると、渉外に出て間もなかったことに加え、引き継ぎ時点の案件状況や担当エリアの競争環境も重なっていました。

    私にはかなり厳しい条件だったと感じています。

    今振り返ると、環境の影響も大きかったと感じる

    転職後、距離を置いて振り返ると、「自分の能力だけで片づけられる状況ではなかった」と感じています。

    当時、上司に環境面の難しさを相談しても、「その状況でも数字を上げる方法を考えろ」という趣旨の返答が中心でした。

    当時の自分に伝えるとしたら、「自分だけでは変えにくい条件が重なっているなら、環境を変えることも現状を変える方法の一つだ」ということです。

    ただし、これは「必ず辞めるべきだ」ということではありません。

    つらい状況にいるとき、すべてを自分の能力不足だと思わなくてよい場合もある、という私の考えです。

    読者一人ひとりの状況がどうなのかは、私には断定できません。

    辞めてよかったと思うのは「働き続けられる環境」に移れたから

    私が「信用金庫を辞めてよかった」と感じている理由を一言で表すなら、「働き続けられる環境に移れたから」です。

    給与よりも、安心して働ける環境の方が、少なくとも私にとっては重要でした。

    現状を変えるには、退職に限らず何か行動する必要がある

    辞めたら楽になるかどうかは、私にも分かりません。

    ただ、行動しなければ現状は変わらないとも思っています。

    楽になる方向へ進みたいのであれば、何かしらの行動が必要になるはずです。

    その行動は、退職だけとは限りません。

    誰かに相談すること、異動を検討すること、転職活動を始めてみること、休むことを検討することも、現状を変えるための行動の一つだと私は考えています。

    辞める前にどんな選択肢があるかを整理したい方は「信用金庫を辞めたいと感じたら|私が辞める前に考えた選択肢」、

    転職先をどう考えたのか知りたい方は、私が転職先を選んだときの考え方も参考にしてください。

    次に読む記事

    信用金庫から転職したい人へ

    信用金庫を辞めたあとの体験だけでなく、転職を考える段階で整理しておきたいこともまとめています。

    → 信用金庫から転職したい人へ

    辞めることに迷いがある方は「信用金庫を辞めるのはもったいない?私が考えた『今の安定』と『将来の安定』」、

    転職を具体的に考え始めたい方は「信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したこと」もあわせて読んでみてください。

  • 信用金庫を辞めるのはもったいない?私が考えた「今の安定」と「将来の安定」

    私が辞める前に「もったいない」と感じていたもの

    信用金庫を辞めることを考え始めたころ、私にも「もったいない」と感じるものがいくつかありました。

    一つは給与面です。私が勤めていた信用金庫は、現在勤めている会社より給与面は良いと感じていますし、長く勤めた場合も、現在の会社より信用金庫の方が給与は高くなっていたのではないかと今でも思っています。これは私が勤めていた信用金庫と、現在の勤務先を比較したうえでの私自身の実感であり、信用金庫全体がIT企業より給与が高いという意味ではありません。

    もう一つは、金融機関勤務に対して周囲が持っていた印象でした。金融機関に勤めているというだけで、周囲から真面目でしっかりしているという印象を持たれることがありました。友人からは、信用金庫に勤めていることで「あまり警戒しなくてよい人物という印象を持つ」という趣旨の話をされたこともあります。これは友人個人の主観であり、社会一般の評価として当てはまるとは限りません。

    家族からの評価も、私にとっては大きなものでした。両親は以前から信用金庫にお世話になっていた経緯があり、私が信用金庫職員になったことを好意的に受け止めていました。退職すると伝えたとき、両親が少し残念そうな表情をしていたのを見て、私は少し悲しく感じました。経緯を説明すると納得してくれましたが、この反応を見て、自分が何かを手放そうとしているという実感を強く持ったのを覚えています。

    実際に辞めてみて、これらはどうなったか

    給与は、実際に下がりました。ただし、普通に生活できる程度の給与は得られているため、転職前に心配していたほど大きな問題にはなっていないというのが私の実感です。

    周囲からの見られ方や家族からの評価についても、今の私は、真面目に普通に働いていれば、信用金庫勤務かIT会社勤務かということだけで社会人としての評価が大きく変わるとは感じていません。これはあくまで現在の私自身の実感であり、勤務先による評価の違いが一切ないと断定するものではありません。

    「もったいない」の裏側で考えていたこと

    一方で、当時の私には、信用金庫を続けることに対する別の心配もありました。上司から厳しい叱責を受けることが続いていたことと、信用金庫で渉外係をしていたころ、天候にかかわらず原付で営業活動をしていたことです。事故の危険への心配、暑さ・寒さ・雨などによる身体的な負担、外回りによる体力的な負担を、私は日々感じていました。

    この経緯の詳しい背景は[信用金庫を辞めたいと感じたら|私が辞める前に考えた選択肢]で触れているため、ここでは繰り返しません。

    当時の私が心配していたのは、「このまま負担が続けば、自分が働き続けられなくなる可能性があるのではないか」ということでした。上司から叱責されれば必ず休職するとか、原付営業を続ければ必ず働けなくなるといった因果関係を言いたいわけではありません。ただ、当時の私にとっては、その可能性を心配するだけの負担が実際にありました。今得ている安定だけを守ろうとして働き続けた結果、自分が働き続けられなくなり、安定そのものを失うことになれば、それこそが「もったいない」ことなのではないか。当時の私は、そう考えるようになりました。

    これが、私がこの記事で一番伝えたい判断軸です。「今得ている安定」と「今の働き方を続けた先でも安定して働き続けられるか」の両方を比べてみることを、私は当時の自分に必要だったことだと感じています。

    今の給与を辞める前にどう考えていたか

    参考として、私が転職活動で給与についてどう考えていたかも紹介します。給与額の交渉は転職エージェントに一任し、「前職と同程度の給与を維持したい」という希望を伝えていました。未経験転職だったため、給与が下がること自体は覚悟していました。実際に選んだ会社では給与は少し下がりましたが、月10時間程度残業した場合には前職と同程度になるくらいの水準でした。

    一方、別に内定を得た会社では、私の想定では年収が約100万円下がる可能性がありました。これは私が実際に検討した求人・内定先についての話であり、「未経験からのIT転職では年収が100万円下がる」ということを言いたいわけではありません。給与の条件は応募先によって大きく異なります。転職先の求人条件をどう見比べたかについては、[信用金庫からの転職先はどう選ぶ?私がITエンジニアを選んだ理由と求人選びの基準]で詳しく紹介しています。

    辞めて得たと感じているもの

    辞めて得たものの中で、私が特に大きいと感じているのは、リモートワークと内勤中心の働き方です。信用金庫で渉外をしていたころに感じていた、事故への不安や天候による身体的な負担は、今はほとんどありません。今の私が心配するのは、運動不足くらいだと感じています。

    これは私個人の現在の働き方についての実感であり、「IT業界であればリモートワークができる」「信用金庫の渉外は必ず危険だ」ということを言いたいわけではありません。

    今の自分が当時に戻っても、同じ判断をするか

    今の私が当時に戻ったとしても、信用金庫を辞めるという判断をすると思います。理由は、当時の上司から受けていた厳しい叱責による精神的な負担と、原付営業による事故・身体面への不安です。私は、その状態を続けて精神的・身体的に働き続けることが難しくなり、結果としてキャリアが途切れるような状態になることの方を「もったいない」と考えています。

    辞めなくてもよいかもしれないケース

    一方で、私は、営業数字が取れていなくても仕事そのものが嫌ではないなら、すぐに辞める必要はない場合もあると考えています。担当している地域との相性が悪いだけで、支店や配属が変われば状況が変化する可能性も考えられるためです。

    ただし、これはあくまで一つの仮定です。異動すれば必ずうまくいくとか、成績不振の原因が担当エリアにあるとまでは言えません。辞める前に検討できる可能性の一つとして、頭の片隅に置いておくとよいのではないかと思います。辞める前に考えられる他の選択肢については、[信用金庫を辞めたいと感じたら|私が辞める前に考えた選択肢]でも紹介しています。

    周囲は「もったいない」と引き止めてきたか

    私自身は、「信用金庫を辞めるなんてもったいない」と強く引き止められた経験は特にありません。親しい人たちは私の状況を理解しており、辞めることを自然な判断として受け止めてくれました。職場の同僚の多くも、私が辞めたいと考えていることをうすうす察していたようだと感じています。

    これも私自身が経験した周囲の反応であり、誰もが同じように理解してもらえるとは限りません。

    私がこの記事で伝えたいこと

    ここまで紹介してきたのは、私が「もったいない」と感じていたものと、その裏側で抱えていた心配です。この記事で伝えたい判断軸は、次の一点に集約されます。

    辞めることで何を失うかだけでなく、今の働き方を続けた先でも自分が安定して働き続けられるかまで、あわせて考えてみるということです。

    この考え方が、読者の状況にそのまま当てはまるとは限りません。ただ、「今得ている安定」と「将来の安定」の両方を比べてみることは、判断材料の一つになると私は考えています。

    辞めるか迷ったら、自分にとっての「安定」を整理する

    「信用金庫を辞めるのはもったいない」と感じている場合、まずは次の2つを書き出してみることをおすすめします。

    1. 今の仕事を辞めることで、具体的に何を失うか

    2. 今の仕事を続けることで、将来何を失う可能性があるか

    そのうえで、自分にとって何が「安定」なのかを考えてみてください。

    辞める前に考えられる他の選択肢を知りたい方は

    [信用金庫を辞めたいと感じたら|私が辞める前に考えた選択肢]

    転職活動そのものの進め方を知りたい方は

    [信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したこと]

    転職先の条件をどう考えるか知りたい方は

    [信用金庫からの転職先はどう選ぶ?私がITエンジニアを選んだ理由と求人選びの基準]

    もあわせて読んでみてください。

    次に読む記事

    信用金庫から転職したい人へ

    辞めるのがもったいないか迷っているなら、次は転職する場合の選択肢を具体的に整理してみてください。

    → 信用金庫から転職したい人へ

  • 信用金庫を辞めたいと感じたら|私が辞める前に考えた選択肢

    私が「辞めたい」と感じ始めた時期

    私が最初に「辞めたい」と強く感じたのは、信用金庫に勤めて2年目、渉外係に配属されてから半年ほど経ったころです。営業成績がなかなか上がらず、上司に詰められる日々が続くなかで、自分には営業としてのセンスがないのではないかと感じ始めたことがきっかけでした。

    何から離れたいと感じていたのか

    当時の私が離れたいと感じていたのは、営業という仕事そのもの、数字に対するプレッシャー、そして上司との関係でした。

    それに加えて、少なくとも私が勤務していた信用金庫では紙を使う業務が多く、DX化やリモートワークなど働き方の選択肢が世の中で広がっていくなかで、このままこの環境にい続けると、自分だけ時代に取り残されるのではないかという危機感も持つようになっていました。

    すぐには辞めなかった理由

    「辞めたい」と感じ始めてから、私はすぐには辞めませんでした。理由は大きく二つありました。

    一つは、当時の私が金融機関を辞めることで、それまで安定していると感じていた環境を失うのが怖かったからです。

    もう一つは、営業を始めてまだ半年しか経っていなかったため、今はセンスがないと感じていても、続けていれば仕事に慣れて、目立たなくても平均的な成果は出せるようになるのではないかと考えていたためです。

    考えが変わった転機

    この考えが変わったのは、期末に営業数字を取れなかったことを上司へ報告したときのことです。そのとき、私は人格を否定するような非常に厳しい言葉を受けました。当時、上司自身も期末で切羽詰まっていたことは理解していましたが、それでも「慣れるまで続けよう」と思っていた気持ちが変わるほどの出来事でした。

    信用金庫に残る道も考えた

    辞めることを考える一方で、私は信用金庫の中に残る道も一度は検討しました。

    一つは、別の支店への異動です。ただ、当時の私は、支店が変わっても業務の進め方や職場の雰囲気そのものは大きくは変わらないのではないかと考えていました。

    もう一つは、別の係や部署への異動です。当時、別の係の役席者から、「一度渉外係から下りると昇進できなくなる」という趣旨の話を聞いたことがありました。これが正式な人事制度としてそうなっていたのかどうかを私自身が確認したわけではありませんが、当時の私はその話をそう受け止め、「昇進できないと感じている環境で働き続けても、自分は頑張れない」と考えるようになりました。

    こうした経緯から、私は支店や係を変えるだけでなく、環境そのものを大きく変えてみたいと思うようになっていきました。

    「辞める」と決めるまでに私が十分にできなかったこと

    もともと私は、不満や不安を抱えながら「辞めたいな」と考える程度でした。ですが、上司から厳しい言葉を受けたことをきっかけに、半ば勢いで「絶対に辞める」と気持ちが固まりました。私はその時点で、他の選択肢を十分に検討したわけではありません。ただ、これは私自身の決断の経緯であり、勢いで辞めることを読者に勧めたいわけではありません。

    辞めたいと感じたときに整理できる選択肢は、一つではありません。たとえば次のようなものが考えられます。

    • 支店・係・部署の異動を相談してみる
    • 年齢の近い先輩や、信頼できる人に相談してみる
    • 人事に相談してみる
    • 転職も選択肢に含めて情報収集してみる

    どれが正解ということはなく、最終的にどうするかを決めるのは、読者自身です。転職という選択肢を具体的に考えてみたい場合は、私が転職を考え始めてから行動するまでの経緯を書いた「信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したこと」も参考にしてみてください。

    今、信用金庫を辞めたことをどう感じているか

    私自身は、信用金庫を辞めたことを全く後悔しておらず、辞めてよかったと思っています。現在はエンジニアとして働いており、週3〜4日はリモートワークをしています。給与は決して高いとは感じていませんが、普通に生活できるだけの収入は得られています。

    今の職場には、似たような境遇から転職してきた同僚もいて、比較的穏やかな人が多く、私自身は風通しのよい環境だと感じています。支店や係、部署を変えるという選択肢もあったかもしれませんが、今では環境そのものを大きく変える判断をしてよかったと思っています。

    これはあくまで私個人の結果です。

    「辞めたい」と感じている段階では、今すぐ答えを出す必要はありません

    「辞めたい」と感じたからといって、すぐに結論を出す必要はないと私は思います。私自身、最終的には勢いで「絶対に辞める」と決めましたが、それを読者の方に勧めたいわけではありません。

    まずは、支店・係・部署の異動、周囲の人や人事への相談、転職を含めた情報収集など、自分にどんな選択肢があるのかを整理してみることをおすすめします。

    転職を具体的な選択肢として考えてみたい場合は、「信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したこと」もあわせて読んでみてください。