私は信用金庫で働いていた時期に、はっきり「きつい」と感じていました。
この記事では、何がきつかったのかを、私の経験の範囲で整理します。
すべて私が勤めていた支店での話で、信用金庫全体に当てはまる話ではありません。
私が一番きつかったのは「数字」と「上司」だった
先に結論を書くと、私が一番きついと感じていたのは、数字へのプレッシャーと上司からの叱責でした。
ここは別の記事で詳しく書いているため、この記事では要点だけにとどめます。
詳しくは、信用金庫のノルマがつらいと感じた私の実体験|数字が取れないときに苦しかったことをご覧ください。
ただ、きつさはそれだけではなかった
振り返ると、きつかったのは数字と上司だけではありませんでした。
数字の話に隠れて見えにくいのですが、日々の事務量や外回りの負担も、私には大きなものでした。
以下、順に書きます。
広い営業エリアで、外回りだけでも時間がかかった
私の担当営業エリアは広く、移動は原付でした。
走行距離が長く、1件1件の訪問の間の移動だけでも時間がかかります。そのぶん、外回りに出ている時間が長くなっていました。
外に出ている時間が長いということは、その間は店内の事務作業ができないということでもあります。
帰店後は大量の預かり物と事務処理が待っていた
私は顧客から「預かり物」を受け取る機会が多くありました。
顧客から預かった書類を整理して、預金係に処理を依頼します。
書類が揃っていなかったり、必要事項の記載や印鑑に不備があったりすると、処理は進められません。
金融機関として、正確な事務処理が必要であること自体は当然だと思っています。
ただ、私にとっては次のことが同時に重なっていたのがきつかったです。
- 外回りの時間が長い
- 預かり物が多い
- 帰店後の事務処理には正確さが求められる
- そのうえ、営業の数字も取らなければならない
一つひとつは仕事として必要なことでも、それらが同時に乗ってくると、私には負担が大きく感じられました。
月末の預かり物と稟議書の期限が重なると特にきつかった
月末になると、預かり物が増えることがありました。
その時期に、稟議書の作成期限が重なることもありました。
帰店した夕方、大量の預かり物を確認しながら、
「これ、本当に終わるのか?」
と思ったことがあります。
これは、当時の私の正直な実感でした。
書類不備があると、顧客への再訪まで必要になった
書類に不備があると、次のような流れになることがありました。
- 預金係から差し戻される
- 顧客に電話をする
- もう一度、原付で訪問する
- 私の側では直せない部分は、顧客に対応してもらう必要がある
- その分、ほかの事務作業も遅れる
不備そのものは、確認が必要な書類である以上、起こりうることだと思います。
ただ、一つの不備が電話・再訪・ほかの作業の遅れにつながっていくため、私には時間的な余裕が残りにくく感じられました。
ミスできない緊張も大きかった
こうした流れがあるため、**「間違えたらまずい」**という緊張を強く感じていました。
書類不備は、上司からの叱責、顧客への再連絡、再訪、時間のロスにつながります。
正確さへのプレッシャーが、常に頭のどこかにありました。
実際に書類不備があったとき、上司から、
「何度も確認したのか」
「こういうミスをしていると、仕事が雑だと私にも顧客にも思われるのではないか」
という趣旨のことを言われたことがあります。
その日はすでに20時ごろでした。
翌朝一番に、印鑑を1つもらうためだけに顧客先へ再訪しました。
ミスをすると強く責められるように感じ、「間違えてはいけない」という緊張が強かった、というのが当時の私の感覚です。
上司がどういうつもりで言ったのかは、私には分かりません。
ただ、確認を徹底しきれなかった点は、私自身の振り返りとして残っています。
電子稟議があっても、紙で作ることがあった
稟議書の作成も、私には負担でした。
私の支店には、電子稟議の仕組み自体はありました。
ただ、支店長が紙でないと押印してくれなかったため、私は時間がかかっても紙で稟議書を作成していました。
これは、私の支店での運用です。
ほかの支店や、ほかの信用金庫がどうなっているかは私には分かりません。
夏の暑さで、運転中に意識が朦朧としたことがある
外回りでは、夏の暑さが非常に厳しかったです。
私は移動距離が長く、日光にさらされる時間も比較的長かったと感じています。
あるとき、原付を運転中に意識が朦朧としてしまい、近くの商業施設へ避難したことがあります。
私自身は、熱中症に近い状態だったのではないかと感じています。
ただ、医療機関で診断を受けたわけではないため、熱中症だったと断定はできません。
運転中に意識が遠のくというのは、私にとって安全面で怖い経験でした。
雪と凍結路面の中、原付で顧客先へ向かったこともある
冬には、こんな経験もありました。
雪が降っている日に、顧客から呼ばれたのです。
路面は凍結していました。
私の支店では本来、雪が降っている、路面が凍結しているような時間帯は、原付での外回りを控える方針でした。
しかしその日は、顧客が呼んでいるので行くように、と支店長と上司から言われ、原付で向かいました。
向かう間は、
「スリップするのではないか」
と非常に不安でした。
幸い事故にはなりませんでしたが、怖い経験として残っています。
これは、私の支店で起きた、ある一日の出来事です。
ほかの支店や信用金庫全体が同じだと言いたいわけではありません。
また、指示した側にどういう事情があったのかは、私には分かりません。
複数の負担が重なること自体がきつかった
ここまで書いてきたことは、一つひとつを取り出せば、仕事として避けられないものもあると思います。
私がきついと感じたのは、それらが同時に重なっていたことでした。
数字へのプレッシャー、長い外回り、大量の預かり物、稟議書の期限、ミスへの緊張、暑さや雪道での移動。
どれか一つなら耐えられても、重なると、休まる時間が残りにくくなります。
振り返ってみても、一つだけ選ぶなら、やはり私にとって一番きつかったのは、数字へのプレッシャーと上司からの叱責です。
ただ、それ以外の負担がなければ、もう少し違う受け止め方ができたのかもしれない、とも思います。
それでも、勉強になったことはあった
つらいことばかりを書いてきましたが、勉強になった点もありました。
私は、規模は大きくない企業が中心でしたが、会社の決算書を見る機会がありました。
会社がどういうところにお金を使っているのかを知る機会があったことは、私にとっては勉強になったと感じています。
ただ、これは私の担当や環境での経験です。
「信用金庫で働けば決算分析の力が身につく」と言いたいわけではありません。
体調面の不調や安全面への不安が続くなら、環境を見直していい
今の私が、当時の自分に伝えたいのは、
「数字だけでなく、事務量や移動の負担も立派な負担だった」
ということです。
数字がきついことだけが「きつい」ではありません。
事務が多いこと、移動が長いこと、暑さや雪道で安全面に不安があること、間違えられない緊張が続くことも、きつさとして受け止めていいと思います。
そうした負担が積み重なり、体調面の不調が続いたり、安全面に強い不安を感じたりしているなら、同じ働き方を続けるべきか一度見直してもよいと、私は考えています。
自分に合わない働き方なら、環境を変えることも選択肢の一つです。
環境を変える方法は、退職だけではありません。
たとえば、次のようなものがあり得ると思います。
- 周囲に相談する
- 担当や部署の変更を考える
- 異動を希望する
- 休む
- 転職を検討する
つらいなら必ず辞めるべき、ということではありません。
私は最終的に環境を変える選択をしましたが、それが誰にとっても正解だとは思っていません。
辞めることを考え始めた段階の整理は、信用金庫を辞めたいと感じたら|私が辞める前に考えた選択肢に書いています。
次に読む記事
信用金庫のノルマがつらいと感じた私の実体験
数字へのプレッシャーが特につらい場合は、私が実際に感じていた負担を詳しくまとめています。
信用金庫を辞めたいと感じたら
仕事のきつさから辞めることまで考えている場合は、次にこちらを読んでみてください。
転職を考えたときに整理したことは、信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したことにまとめています。
今の状況を整理したいときの参考にしてください。