FUMIDASHI CAREER NOTE

未経験からエンジニアに転職できる?異業種から転職した私の準備・選考・入社後の実体験

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執筆者

  • 私は信用金庫の営業から、未経験でエンジニアに転職できました。未経験からの転職自体は可能だと思っています。
  • ただし、これは私の一例です。未経験なら誰でも転職できる、と言いたいわけではありません。
  • 転職はゴールではありませんでした。入社後は分からないことだらけで、私の場合、仕事の流れが見えてくるまで約1年かかりました。
  • 転職前も入社後も、働きながら学び続ける姿勢が必要だと、今は感じています。

私は信用金庫で渉外(営業)として働いたあと、未経験でエンジニアに転職しました。

この記事では、転職を考え始めてから入社後までを、時系列で整理します。

すべて私一人の経験で、再現性を保証するものではありません。

未経験からでもエンジニアへ転職できた

先に結論を書くと、私は未経験からエンジニアに転職できました。

だから、未経験からの転職自体は可能だと思っています。

ただ、「私が転職できた」ことと「誰でも転職できる」ことは別です。

この記事で書けるのは前者だけです。

また、転職して終わりではなく、入社後にも苦労がありました。その部分も含めて書きます。

私がエンジニアを目指したきっかけはシステム障害だった

エンジニアへの転職を具体的に考え始めたのは、渉外に出て半年ほど経った頃です。

営業で使っていたシステムに障害が起きました。

困っていたのは私だけではなく、ほかの渉外担当者も同じでした。

顧客から預かったものをシステムに登録していたため、システムが使えなくなり、紙で記録するなど、普段より手間のかかる対応が必要になりました。

業務が円滑に進まず、顧客を待たせる時間も増えました。

当時の私は営業数字が取れず、

「自分は支店にも顧客にも大きな影響を与えられていない」

と感じていました。

その一方で、一つのシステムが止まるだけで多くの人の仕事に影響が出るのを見て、システムは今の働き方に大きな影響を与えているのだと感じました。

そこから、

「そのシステムを作る側のエンジニアになれば、より多くの人に影響を与えられる仕事ができるのではないか」

と考えました。

今振り返ると非常に単純な考えでしたが、これが最初のきっかけでした。

なぜエンジニアだったのか

きっかけとは別に、いくつか理由がありました。

  • 新しい仕事に挑戦したかった
  • 汎用的に使える技術を身につけたかった
  • 営業のセンスがないと感じており、商材だけ変えて営業職を続けても状況は変わらないのではないかと思った
  • 信用金庫で身につくものだけでは、将来ほかの業界へ転職するときに困るのではないかという不安があった

当時は「エンジニアは人手不足」「技術を身につければ食いっぱぐれにくいのではないか」とも思っていました。

これは当時の私の認識であり、現在の客観的な事実として書いているわけではありません。

また、私の勤務先では紙を使う業務が多く、必要な情報を紙の資料から探す、データで作ったものも印刷して提出する、社員向けの情報を紙でバインダーに挟んで回覧し、確認した人が印鑑を押す、といった場面がありました。

私は、

「非効率が当たり前の環境の中で頑張らないといけない」

と感じていました。

これは私の勤務先での経験で、信用金庫全体がそうだと言いたいわけではありません。

最初はエンジニアの仕事内容をほとんど理解していなかった

正直に書くと、最初のエンジニア像は、

「ソースコードとにらめっこしながら、キーボードをカタカタしてアプリを作る仕事」

くらいのものでした。

仕事内容はほとんど理解できていませんでした。

まず仕事内容を調べ、プログラミングに触れてみた

最初にしたのは、「エンジニアの仕事とは何か」を検索することでした。

そのあと、プログラミングの学習を始めました。

プログラムを書く経験をしておけば、エンジニアとして働くイメージを少しでも持てるのではないかと考えたためです。

やったことは次のとおりです。

  • ProgateでJavaを約1か月学習した
  • YouTubeの動画を見ながらJavaScriptを約1週間勉強した

JavaScriptでは、Webページ上でキャラクターを少し動かす程度のコードを書きました。

自分が書いたコードが意図したとおりに動いたときは、楽しいと感じました。

これは、転職前に技術に触れてみた私の経験です。

Javaを1か月学べば転職できる、JavaScriptを1週間勉強すれば十分、という意味ではありません。

準備が整う前に転職活動を始めた

「これなら転職活動を始めても大丈夫」と思えた明確なタイミングは、私にはありません。

当時、上司からの叱責などが重なり、精神科を受診しました。

「このままだと人生が良くない方向へ進んでしまう」

と感じ、今の環境から離れたい気持ちが強くなりました。

そのため、十分に準備が整うのを待ってから始めたわけではありません。

このあたりの経緯は、信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したことで詳しく書いているので、ここでは短く触れるにとどめます。

転職が初めてだったので、サポートを受けながら進めた方がよいと考え、転職エージェントを3つ登録しました。

一番不安だったのは「なぜIT・なぜエンジニア」を説明すること

転職活動で一番不安だったのは、「なぜITなのか」「なぜエンジニアなのか」と聞かれたときに、面接官を納得させられる説明ができるかどうかでした。

信用金庫の営業からエンジニアへの転職は、私にとっては「まったく毛色の違う業界・職種」でした。

しかも、VBAで業務を効率化した、Pythonで自動化ツールを作った、といった、技術を仕事で使った実績もありませんでした。

私の勤務先は紙ベースの業務が多かったので、そうした経験がなかったのです。

ただ、これも今振り返ると、当時の私には技術で業務を自動化するという発想自体がなかったのだと思います。

面接ではシステム障害・紙業務・技術を身につけたい理由を話した

面接では、主に次の3点を話しました。

  1. システム障害を見た経験
    営業システムが使えず同僚が困っていたこと、業務が円滑に進まず顧客を待たせる時間が増えたこと。
  2. 紙中心の業務への問題意識
    必要な情報にアクセスするために、紙をめくって探さなければならなかったこと。紙で情報を保管することに、非効率さと紛失リスクを感じていたこと。
  3. 技術を身につけたい気持ち
    システムが仕事に大きな影響を与えると知り、より良いシステムを作ることで、多くの人の仕事ややりたいことを支えられるのではないかと考えたこと。あわせて、変化の大きい業界で技術を身につけることで、変化にも対応できるようになりたいと話しました。

「働きながら学べるか」と聞かれ、資格取得の経験を話した

面接では、「未経験で大丈夫か」という確認もされました。

具体的には、技術の変化が大きい、新しい技術が次々に出てくる、エンジニアになってからも勉強が必要になる、働きながら学び続けられるか、という趣旨の質問でした。

それに対して私は、信用金庫で働きながら資格を取ってきた経験を話しました。

  • 証券外務員(二種):勉強期間は約1か月
  • 生命保険・損害保険の募集人資格:勉強期間は約2週間
  • ファイナンシャルプランナー2級:勉強期間は約6か月

これらの資格そのものがエンジニア転職で評価されたのかどうかは、私には分かりません。

私にとっては、あくまで**「働きながら勉強した経験がある」**という事実を示す材料でした。

面接官が実際にどう受け取ったかは分かりませんが、納得してもらえたように感じました。

5社応募し、2社からオファーが出た

応募したのは5社です。

社内SE、SES、自社開発の会社が含まれていました。

結果として、2社から内定(オファー)をもらいました。

内訳は次のとおりです。

  • SES(インフラ)1社
  • 自社開発1社

これは私一人の結果です。

「5社受ければ2社受かる」といった、再現できる数字として書いているわけではありません。

給与と仕事内容で自社開発企業を選んだ

私が自社開発の会社を選んだ主な理由は、給与と仕事内容の2点です。

  • 給与:自社開発とSESのオファーでは、年収に約80万円の差がありました。私は給料が高い自社開発の会社を選びました。
  • 仕事内容:自社開発の会社はリモートワークが基本で、実際にプログラムを書き、ECサイトを開発する仕事でした。転職前にJavaScriptを書いたとき、「自分のコードが意図どおり動くのが楽しい」と感じていたので、その楽しさを実務でも経験できるかもしれないと思いました。

これは、私の条件では給与と仕事内容が合っていた、という話です。

自社開発がSESより優れている、という意味ではありません。

入社後に分かった「コードを書く以外の仕事」の多さ

転職前の私は、「エンジニア=コードを書く仕事」というイメージが強くありました。

実際に働いてみると、実装だけでなく、次のような時間も多くありました。

  • 要件を考える
  • 設計を考える
  • 要求元と認識を合わせる
  • 周囲とコミュニケーションをとる

私が入社した当時、少なくとも私の業務では、現在のように生成AIを実装作業に使う状況ではなく、実装そのものにもかなりの工数がかかっていました。

これは私が入社した当時の経験であり、社会全体・IT業界全体の生成AI普及状況について言いたいわけではありません。

一番苦労したのは、仕事の進め方が分からなかったこと

入社後の最初の1年で一番苦労したのは、プログラミングの難しさそのものより、仕事の進め方が分からなかったことでした。

システムに関する対応を依頼する側(要求元)から課題解決の要望が来ても、次のような道筋を思い描けませんでした。

  • まず何を調べればよいのか
  • 調べることで何を明らかにするのか
  • 分かったことをもとに、次に何をすればよいのか

その結果、頭も手も止まってしまうことがありました。

「プログラミングが難しかった」だけではなかったことが、私にとって大きな学びでした。

先輩に教わり、約1年で流れが見えてきた

慣れるうえで大きかったのは、先輩に教えてもらったことです。

各工程で「大まかに何をするのか」を教えてもらい、不明点や細かい部分を質問しながら作業しました。

私の場合は、約1年経つ頃に、ある程度仕事の流れが分かるようになりました。

これは私の場合の時間軸です。

1年あれば誰でも慣れる、という意味ではありません。

今は「技術を身につければ安泰」とは思っていない

転職前は、

「エンジニアの技術を身につければ、食いっぱぐれにくいのではないか」

と考えていました。

今は、学び続けないと厳しいと感じています。

以下は、私の現在の職場と経験からの実感です。

生成AIの発展によって、実装作業などがかなり楽になりました。

一方で、実装だけでは周囲との差がつきにくくなっているとも感じています。

そのため、

  • 要件を整理すること
  • 設計すること
  • 課題を見つけること
  • 考え方を学ぶこと

が、より重要になっていると感じます。

技術の勉強だけでなく、考え方の勉強も続けないと安心できない、というのが私の現在の考えです。

AI時代のエンジニア全体について、何かを断定するつもりはありません。

未経験転職はゴールではなく、入社後も学び続ける必要がある

もう一度結論を書くと、未経験からエンジニアへの転職は、実際にできると思っています。

私自身、未経験から転職できました。

ただ、転職はゴールではありません。

私自身、未経験で入社してからも学び続ける必要がありました。

今は、未経験からエンジニアになるなら、転職後も学び続けるつもりでいた方がよいと感じています。

当時の自分に伝えるとしたら、次のように言うと思います。

「未経験で入社して最初の1〜2年は、仕事になかなか慣れず、大変だと思う。会話してても分からない単語がたくさん飛び交う。毎日勉強することになるので、働きながら学ぶ姿勢を持ち続けてほしい」

これは、私の経験を踏まえた助言です。

必ず1〜2年苦労する、と言いたいわけではありません。

エンジニアの仕事内容や向き不向きについては、信用金庫からエンジニアになれる?向き不向きと転職前にできる準備にまとめています。

また、IT業界という選択肢そのものを整理したいときは、信用金庫からIT業界へ転職はできる?選択肢の整理と考え方も参考にしてください。

まとめ

  • 私は信用金庫の営業から、未経験でエンジニアに転職できました。ただし、これは私の一例です。
  • きっかけは、営業システムの障害で、システムが多くの人の仕事に影響することを目の当たりにしたことでした。
  • 転職前は、仕事内容を調べ、JavaやJavaScriptに少し触れました。準備が整ってから転職活動を始めたわけではありません。
  • 面接で一番不安だったのは、「なぜIT・なぜエンジニア」の説明でした。働きながら学べるかを聞かれ、資格取得の経験を話しました。
  • 5社に応募して2社からオファーをもらい、私の条件では給与と仕事内容が合っていた自社開発の会社を選びました。
  • 入社後に一番苦労したのは、仕事の進め方が分からなかったことでした。私の場合、約1年で流れが見えてきました。
  • 転職はゴールではなく、入社後も学び続ける姿勢が必要だと感じています。

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