信用金庫からの転職先はどう選ぶ?私がITエンジニアを選んだ理由と求人選びの基準

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転職先を考えるときにまず整理したこと

私の場合、転職先を考えるうえで役立ったのは、いきなり業界名や職種名から探すのではなく、「今の仕事の何を変えたいのか」を整理することでした。

私が転職先を考えたときに重視していたのは、主に次の3点でした。

  • より汎用的だと自分が考えていたスキルを身につけたい
  • 当時の自分が将来性を感じられる業界へ移りたい
  • 外回り中心の働き方から変えたい

この3点は、あくまで私自身が信用金庫で働いていた当時の状況から出てきたものです。以降の見出しで、それぞれの背景を具体的に紹介します。

私が転職先として検討したもの

私が転職を考えたとき、候補として具体的に検討したのはIT業界のエンジニア職でした。

IT業界の営業職も一度は候補に挙がりましたが、私の場合は、信用金庫で営業を経験したことで、次の仕事では営業以外の職種を選びたいと考えていました。IT営業については求人票を確認した程度で、実際に応募や面接はしていません。

実際に応募したのは、主に転職エージェントから紹介されたエンジニア職の求人でした。

① 手に職をつけたいと思っていた

当時の私は、「このままでは信用金庫業界でしか通用しないスキルしか身につかないのではないか」という不安を持っていました。この不安が、より汎用的だと当時の私が考えていたスキルを身につけたいという気持ちにつながり、エンジニア職への関心の一つになりました。

これは当時の私が感じていた不安であり、実際に転職してみると、信用金庫時代の経験の中にも転職後に活きたものがありました。この点は後の見出しで改めて紹介します。

② 当時の私はIT業界に将来性を感じていた

もう一つの理由は、信用金庫業界とIT業界を比較したときに、当時の私がIT業界のほうに将来性を感じていたことです。

転職活動をしていた当時、私は次のように信用金庫業界を見ていました。

  • 低金利環境が続いていると感じていたこと
  • DX化が遅れていると感じていたこと
  • 大きな技術的な変更を進めにくい職場もあるのではないかと感じていたこと

こうした見方から、「このままでは先細りするのではないか」という不安を持っていました。一方でIT業界については、DX化を進める側にあること、デジタル技術がさまざまな仕事で使われていくと考えていたこと、リモートワークなど新しい働き方を取り入れる企業もあることから、信用金庫業界より将来性があると当時の私は考えていました。

これはあくまで転職活動をしていた当時の私の見方です。信用金庫業界全体の顧客層や、現在の金利状況・DX化の進み具合を客観的に説明するものではありません。IT業界であれば将来安泰だと保証するものでもありません。業界の将来性についての見方は人によっても時期によっても変わるものだと思いますが、当時の私は、この見方をもとに転職先を考えていました。

③ 外回り中心の働き方を変えたいと思っていた

信用金庫で渉外係をしていたころ、私は毎日のように原付で顧客先を回っていました。夏の暑い日には熱中症のような症状を感じたことがあり、雨の日にはレインコートを着ていてもずぶ濡れになることがありました。雪の日にも顧客からの要望があり、路面に注意しながら原付で顧客の事務所まで向かった経験もあります。

こうした外回りは私にとって体力的な負担が大きく、リモートワークのような働き方に憧れを持つようになりました。ただし、IT業界へ転職すれば必ずリモートワークができるとは限りません。私の場合も、実際に求人を選ぶ段階でこの点を確認していました(詳しくは後述します)。

読者自身の場合、変えたいのは給与かもしれませんし、人間関係かもしれませんし、勤務地かもしれません。まず「何を変えたいのか」を書き出してみることが、転職先を考える最初のステップになると私は考えています。

転職先で譲れない条件を先に決めておく

私が実際に応募先を選ぶときに見ていたのは、主に給与・働き方・未経験者向けの教育や研修制度でした。求人票を確認し、自分が満足できる、または妥協できる条件であれば応募するようにしていました。

一方で、次のような求人については、当時の私は入社先としては考えていませんでした。

  • 生活に必要だと考えていた水準を大きく下回る給与の求人
  • 全国転勤がある求人(自分の生活環境が大きく変わる可能性を避けたかったため)
  • リモートワーク制度がない求人(働き方を変えたかったため)
  • 研修が用意されていない求人(未経験だったため、教育してもらえる環境を重視していたため)
  • 仕事内容が分からない求人(入社後に何をするのか見えないことに不安を感じたため)
  • 客先常駐を前提とする求人(当時の私は、自分が希望するリモート中心の働き方との相性に不安があったため)

当時の私は面接経験を積む目的で応募することもありましたが、入社先として受け入れられない条件自体はある程度決めていました。振り返ると、求人を見る前に「譲れない条件」を整理しておくことは、候補を比較するときに役立ったと感じています。

これはあくまで私自身の希望条件との相性の話です。読者自身にとっての譲れない条件・妥協できる条件は、この例とは違うはずです。

未経験の職種を考えるなら、教育制度を確認する

私は未経験からのエンジニア転職だったため、求人票を見るときに教育・研修制度を特に重視していました。単に「研修あり」「OJTあり」と書かれているかだけでなく、可能なら研修の具体的な内容も確認し、さらに可能なら配属後にどのような仕事をする可能性があるかも確認しておくと、入社後のギャップを小さくする材料になると今は感じています。

実際に入社した会社では、入社後2か月間の研修があり、主にLaravelの基本を学びました。未経験だった私には理解が難しく、研修中も苦労しました。さらに、実際に配属された現場ではLaravelを使用しておらず、研修で学んだ内容をそのまま実務で活かす機会はあまりありませんでした。

それでも、研修内容や配属後の仕事内容を事前にどれだけ確認していても、入社後のギャップを完全になくすことは難しいというのが私の実感です。エンジニアを目指す場合であれば、どのような言語・フレームワークを使うのか、具体的にどんな仕事をするのかについて、分かる範囲で入社前に確認しておくと、準備の助けになると思います。可能であれば、希望する業界・職種ですでに働いている人から話を聞くことや、転職エージェントから情報を得ることも一つの手です。ただし、エージェントに聞けば現場の情報が必ず正確に分かるとは限らず、情報源の一つとして捉えるのがよいと私は考えています。

信用金庫時代の経験が、転職後に活きた部分

転職前の私は、「信用金庫業界でしか通用しないスキルしか身につかないのではないか」という不安を持っていました。しかし実際に転職してみると、信用金庫時代の経験の中にも活かせるものがあったと感じています。

信用金庫時代、私は顧客へ説明するときに、なるべく分かりやすい言葉を選ぶことを意識していました。私がエンジニアとして働くようになってから、専門用語を使う場面が増えました。エンジニア同士では通じる言葉でも、システムに詳しくない顧客には伝わりにくいことがあり、今も顧客などに説明するときには、できるだけ相手が理解しやすい言葉を選ぶことを意識しています。

転職先を探すときは、「今の仕事から変えたい条件」だけでなく、「今の仕事から持っていける経験」も一度整理してみる価値があると、振り返って感じています。

私が実際に転職した会社ではどうだったか

参考として、私が実際に転職した会社の条件を紹介します。これは「IT企業なら一般的にこうなる」という例ではなく、私が選んだ会社ではどうだったかという答え合わせとして紹介するものです。

給与は、信用金庫時代より少し下がりましたが、前職の給与をある程度考慮した金額にしてもらえました。働き方は、週1回出社でそれ以外はリモートワークでした。研修は前述の通り、入社後2か月間ありました。

給与・働き方・研修の内容は、応募先の企業によって大きく異なります。

転職先を考えるときは、まず3つの条件を整理する

信用金庫からの転職先を考えるとき、まず整理しておきたいのは次の3点だと私は考えています。

  1. 今の仕事の何を変えたいのか
  2. 転職先で譲れない条件は何か
  3. 今の仕事から持っていける経験は何か

私の場合はこの整理を経て、ITエンジニア職という選択肢にたどり着きました。同じ結論になるとは限りませんが、整理の仕方自体は参考にしていただけると思います。

IT業界という選択肢が気になった方は「信用金庫からIT業界へ転職はできる?選択肢の整理と考え方」、エンジニアという職種が気になった方は「信用金庫からエンジニアになれる?向き不向きと転職前にできる準備」、転職活動そのものの進め方を具体的に知りたい方は「信用金庫から転職したい人へ|転職を考えたときに整理したこと」もあわせて読んでみてください。